バラ科の植物というのは根頭がんしゅ病に掛かる可能性があるので、梅などは秋の植え替えが良いと言われています。
植え替え適期の秋とはいつのこと?
ところで、、秋とはいつからでしょうか。年度によって気温の変化も異なります、特に2018年は9月下旬でも最高気温は25℃以上、日なた(うちの場合はバルコニー)では30℃近くあります。例えば日中30℃近くあっても植え替えして良いということ?
ネット上をよくよく検索してみても、科学的に○℃〜○℃の間が植え替え適期という記載は見当たりません。曖昧な表現ながらも得た情報というのは
- バラ科ボケ属:9〜10月
- バラ科サクラ属:落葉後
ということのようなのですが、、、
病原はアグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)という細菌の一種で、1~3本の鞭毛を有する1~3×0.4~0.8μmの棹状細菌である。14~30℃で生育し、適温が22℃、死滅温度は51℃。
細菌が一番活発な気温が22℃ということなので、最高気温が22℃を下回る頃に植え替えを行うのであれば10月以降ということになります。なるべく気温が低く、且つ「秋が適期」と言うように植物の活動が停止しない10℃以上の時期のほうが良いのであれば、やはり11月頃が良いのではないでしょうか。なぜ植物の活動が停止する前の方が良いのかはわかりません。。
真冬だと水が凍ってしまい根先が痛むからでしょうか?
・・ということを9月下旬に調べましてですね、11月になり梅については落葉が始まったところですが、寒くなりすぎると外作業が辛くなるのでw、次の2鉢植え替えを行いました。
- 梅
- 長寿梅
鉢から取り出す
梅
購入したままのプラスチックの鉢から、取り出します。
根はいい感じに育っているように思いますが、微粒の砂というか畑の土っぽい感じの用土をしっかり抱き込んでいるのでまったくほぐれずガッチガチです。
しかも根に小さなコブができているように見えます。いや、まさかね、、。
長寿梅
枯れかけ(葉ふるい病かな?)たものの無事に復活した長寿梅です。
ただ、樹を鉢に固定している針金を切ったらスポッと抜けました。
根はあまり育っていなかったようです。が、元々今回の植え替えでコブっぽいところを切除したかったので問題ありません。
参考:長寿梅にあわつぶ状のコブ。癌腫(がんしゅ)病の疑い | 盆栽 BOOOKs
土を竹串で落として根をカット
梅
根をほぐすのがこんなに大変だとは。竹串が何本か折れました。
しかもいままで土を被っていて知らなかったのですが、かなり太い枝(?)が根の中に潜んでおり(挿し木で生産された?)
思ったより根を切り詰めることができません。いやー、想定外。梅用に用意していた植え替え用の化粧鉢では土がほとんど入らないので、手持ちの化粧鉢の中で2番目に大きい鉢に植え替えることになります。
植え付け前のマイシン薬浴
植え付け前にがんしゅ病の予防ということでヤシマストマイ液剤に50〜60分ほど浸け置きます。1,000倍希釈です。
長寿梅に至っては既に発症している疑いがありますが・・・w
折角なので、バラ科の磯山椒もドブ漬けしておきました。
参考:マイシン|盆栽擬き日記
植え替え用土の準備
用土についてちょっと調べてみると下記の割合が良さそう。
盆栽 | 用土の配合 |
---|---|
梅 | 赤玉土7:桐生砂2:黒土1 |
長寿梅 | 赤玉土7:桐生砂3 |
黒土の用意もしてはありますが、土を駄目な状態にしがちな私としては水はけが気になるので、今回は使わないことにします。
代わり、、、ではありませんが、土壌の改善に役立ちそうな珪酸塩白土(ミリオン)なるものをパラパラと少しばかり混ぜ込んで置こうと思います。
ちなみに、桐生砂、最寄りのホームセンターにはサイズ不揃いのものしかなくて、極小粒が欲しかったのでネットで購入したのですが送料高いですねやっぱりw
植え付け
- 鉢底の穴に網をセット
- 土を少し敷く
- 樹を鉢に入れて向き・角度を決める
- 鉢に土を入れる
- 針金で固定
- 鉢に土を入れる
- 竹串で土を指して慣らす
- たっぷり灌水
最後に乾燥を防ぐために苔、あるいは水草を表土に敷くのが良いみたいですが、取り除いたりするのが面倒なので長めに日陰で養生することにします。
梅
だいぶ鉢に余裕があるので2年くらいはいけそう。
長寿梅
根頭がんしゅ病予防のため、ヤシマストマイ液剤にドブ漬けしました。
トップジンM水和剤(1,000倍希釈)を散布しました。
サンヨール液剤ALを散布しました。