長寿梅にあわつぶ状のコブ。癌腫(がんしゅ)病の疑い

カテゴリー 長寿梅(チョウジュバイ)

3月中旬に葉が吹き始めて、「良かった無事冬越えたー」と思っていたのですが、4月に入っても葉が全然大きくならない。増えない。

長寿梅の樹勢が悪い

Twitter でつぶやいたところ、、

がんしゅ病・・・

癌腫(がんしゅ)病とは

がんしゅ病とは、花木類だとウメ、サクラ、ボケ等にあわつぶ状のコブを生じる病気のことだそう。

根、地際茎部、接ぎ木部で、表面がごつごつした大小さまざまなコブを生じる。コブは始め白色であるがしだいに乾固して黒褐色のざらざらしたコブとなり、崩壊する。侵された株は周囲の株に比べて生育が若干劣るため、次第に競争に負けて枯死する。

根頭がんしゅ病 | 農研機構

色々見た感じ、この病気により直ちに枯死することはなさそうですが、徐々に弱っていくとのこと。

薬などで完治させることもできず、加えて、土壌や接触により伝染するという点が恐ろしい。

汚染 株を刃物で切ったり、スコップなどで掘り起こしたりすると、こうした道具に付着して、他の健全株の切り口などを次々に汚染する。発病株は抜き取って焼却する。

農家さんなどでは、出荷前に感染が確認できた苗は処分しているようですね。

※ 長寿梅ではなく、バラの話です。

土を捌いて根元を確認する

あわつぶ状のコブを確認

私の長寿梅の表出している部分には、虫害や病気の症状が見られなかったので、ご指摘いただいた通り地中(根)を確認したところ・・・

長寿梅 がんしゅ病の疑い
がんしゅ病ですか・・・?

当初普通に見逃していたのですが、@hellobonsai217 さんが写真を拡大して見てくださいまして、俄然アウトな雰囲気に。

写真左の方の「ぷち丸」は恐らく赤玉土だと思われます(ピンボケ画像ですみませんでした)が、赤マルの部分はあわつぶ状のコブに見えます。(赤マル下のポツポツは赤玉土です)

はて、、どうしたものか。

バラ毛根病も併発?

それだけではなく、根の基部から細根が多数発生するというバラ毛根病という症状も出ているかもしれません。

まぁ、盆栽サイズなので元々根は細かったりするのでなんとも言えませんが、スチールウールのような根ばっかりになる病気もあるみたいで、広島大学の資料によると、根頭がんしゅ病の場合「時々、毛根病を併発する。」とのこと。

ま、、長寿梅はバラ科の植物とは言えバラではないですし、この症状が発生した場合に具体的に何がどうなるか良くわからなかったのでこちらは気にしないことにします。

参考:バラ科バラ類根頭がんしゅ病|日本植物病害大事典

対策方法

文献によると、予防としてはバクテローズという農薬が有効なようですが、既に病原菌に侵された苗はどうにもならないようです。

バラ愛好家の方は、バクテローズを使用している業者からしか苗を購入しないなど割と一般的な様子で、症状が発現したら伝染する前にすぐに処分するという感覚のようです。

バラはそうだとして、バラ科とは言えボケ属の長寿梅はどうなのでしょうか。(さすがに幼木とはいえ長寿梅は最初に購入したうちの一鉢なので、今すぐ捨てたくはありません。)

インターネット上の情報では、コブを見つけたら切除して消毒すれば良さそうな雰囲気です。切除後、問題なく生育しているのかまでは情報を得られませんでしたが、、

盆栽を育てている方のブログなどを拝見すると、予防殺菌(+上3つは治癒効果あり?)に

このあたりを利用している方を見かけましたので、それに習おうと思います。

ということで、対策としては

  1. 植え替え時にコブの切除
  2. 枝もかなり減らす(根をかなり減らす感じになるかと)
  3. 用土を全て綺麗に取り替える(赤玉7:砂3)
  4. 消毒(道具も全て30〜40分ドブ漬け)

ということになりそうなのですが、問題は

  • 今すぐやるか
  • 9・10月の植え替え適期まで待つか

です。

コブの位置が、太い根のしかも幹元の方にありますので、切除するとなると根量がかなり減ることになります。また、4月に植え替えするとがんしゅ病になりやすいそうなので、、

暫くメネデールを2日おきくらいであげつつ、秋口まで我慢ということになりそうです。

ただ、近々マイシン系の農薬を購入して、コブの切除は先送りにしつつも殺菌にチャレンジもしようと思います。(梅盆栽も予防殺菌せねば。)

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2016年に狭小なベランダで盆栽を始め、2017年引越しをし、作業スペースが確保できるようになりました!が、まだ高価な盆栽を購入するのは怖いので、素材で色々試して楽しんでいます。

実は、関東の一大盆栽エリアである埼玉県大宮近傍に10年近くも住んでいたにも関わらず、その時は全く盆栽に興味がなかったことが悔やまれます。

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